月に平均10冊以上の本を読む筆者が「身軽に暮らしたい方」へのおすすめの本を紹介します。
本を読んだなかで、学んだことや「やってみたい!」と感じたことを、1つでも行動に移すことで、確実に自分の世界が広がっていきます。
こちらの本を読むことで得られることと、行動に移したい内容もあわせてご紹介します。
1日5分からの断捨離
モノが減ると、時間が増える
著者 やましたひでこ
発行日 2020年12月31日
こんな方におすすめ!
・時間がない、片づけが分からない
・行動しようと思っているけれど、億劫になって行動できない
・すっきりした部屋で暮らしたい
どんな内容がかいてある?
BS朝日で放送しているTV番組「ウチ、“断捨離”しました!」で、多くの家の片づけをしてきたやましたひでこさんが、1日5分で簡単にできる断捨離方法を紹介しています。
「なぜ断捨離できないのか」という根本原因から、断捨離のハードルを低くするための実践的な内容が載っています。
実際に、著者の自宅が写真付きで紹介されているため、自分の家でも断捨離のイメージがつきやすいです。
1日5分で簡単できる内容ですが、その中に「人として大切なことはなにか」といった、気付きを得られる考え方や暮らしの真理も散りばめられています。
「部屋が片付かない」と悩んでいる方、「もっと断捨離を極めたい!」という方におすすめの一冊です。
この本を読むことで分かること
できないのは当たり前!断捨離は「お稽古」
「片づけ」は日常の営みですが、じつは簡単ではありません。ましてや「捨てる」とは自分自身の執着との闘いですから、不断のお稽古が必要です。
引用元:P28 「ちゃんとできない」‥完璧思考
断捨離でものを捨てられる人と捨てられない人の間には「お稽古(経験)の差」があります。片づけを継続することで、こんな力が身についていきます。
- 決断力(要・不要を選ぶ)
- 段取り力(どこから片づけるか)
- 空間を認識力(どこに何を置くか)
- 時間を認識力(いつ、どれくらいのペースでやるか)
例えば、幼少期から大学まで英語を継続して学習していると、学習方法やたくさんのコツが身につきますよね。
片づけも同じようにやればやるだけ「決断力」が鍛えられ、「段取り力」が鍛えられます。
でも、幼少期から苦手だったから、もう無理なのかも‥
そう感じてしまう方も、ご心配は不要です。お稽古といっても、勉強のように暗記や文法、ルールは必要ありません。まずは「目の前のいらないもの(心がときめかないもの)を手放すだけ」です。
これを繰り返していくことで、「自分なりの基準」が出来てきて、自然とものの取捨選択ができるようになっていきます。
まずは今見えているものから、ぜひ断捨離するか考えてみましょう。
余計なものを断捨離すれば、良い循環が生まれる
断捨離すればするほど、よどんだ思考のオリが劇的に取り除かれていくのです。
引用元:P198 机の上にあるモノを取り除く
「なんだかうまくいかない」「もやもやする」そう感じる時、もしかしたら余分なものを持っているかもしれません。
- 余計なモノを断捨離すれば、余計なことに振り回されなくなる
- 余計なことを断捨離すれば、余計な情報に振り回されなくなる
- 余計な情報を断捨離すれば、余計な思考に振り回されなくなる
余分なものとは、実態のあるものだけでなく、情報や考え方も含みます。
もし今もやもやすることがある場合は、次のワークがおすすめです。
<いつ、どんな時にもやもやしますか?> 例
いつ・どこで :職場
誰と(誰から):同僚
どんな時 :その場にいない人の愚痴を聞いているとき
<どれなら手放せそう(断捨離できそう)ですか?>
・職場:転職(断捨離)するほどではない
・同僚:関係を断つほどではない
・その場にいない人の愚痴を聞く:これは関わり方次第で断捨離できそう
<手放すためにどんな行動をしますか?>
・愚痴には反応せず、話題を変える
・そういう話になりそうだったら離れる
もやもやを言語化すると「なんとなくいやだ!」「全部いやかも‥」という思い込みの霧が晴れ、「もやもや対象」が明確になります。そうすることで、ピンポイントで対応策が考えやすくなります。
「自分の気持ちのお医者さん」になって、負担になっていることを見つけてあげましょう。
この本を読んで行動に移したいと思った内容
「とりあえず」で妥協していることはないか見直す
「とりあえずとっておく」ことは、そこに意図・意志が働いていないということ。思考・感覚・感性が鈍っているということです。
引用元:P150 試供品をかき集めて捨てる
「『とりあえず』で入ってきたものを そのままにしていると妥協したもの・こと・人間関係に囲まれた人生を送っていく」という、ドキッッッ!とする一節が。
自分に当てはめてみると、無料だからともらったもの、いただきものなど「受動的」に受け取ったものは判断を先延ばしにする傾向があると感じました。
「なりたい自分」のコンセプトを考える
クローゼットの「お役目」は自分を肯定し、演出するための装いの空間。
「なりたい自分」のコンセプトはなんですか?引用元:P173 クローゼットの断捨離
やましたひでこさんは、自身のクローゼットを「ブティック」と表現されていました。
クローゼットを開けた時、お店のように美しく並んでいたら、どんなにわくわくした気持ちで1日をスタートできるでしょうか。そう考えただけで胸が躍りました。
現在の自分のクローゼットは、まだなりたいイメージがぼんやりしているからか、色んなテイストの服が並んでいます。
どんな自分になりたいか(印象を与えたいか)を明確化することが、わくわくするブティックへの近道なのかなと感じています。
今回は、書籍「1日5分からの断捨離」のご紹介でした。
ものを手放すことは執着を手放すこと。
手放すことで、そこに新しいものが入ってくる。
この言葉を聞いて、「そうだった。そうだった。大切なことはたくさん持つことじゃなくて、自分にとって大切なことがあればいいんだった」とすごく心が軽くなりました。
50代の母と一緒に「分かる~!」と共感の嵐で、どの年代でも楽しめる&実践しやすい内容であると感じました。
実家を片づけたい、片づけに興味を持ってほしいと思う相手がいる場合に、一緒に読んでみると「簡単だからやってみようかな?」と挑戦するきっかけになるかもしれません。
書籍の内容が気になっていた方の、少しでも参考になる内容があればとても嬉しいです。