月に平均10冊以上の本を読む筆者が「身軽に暮らしたい方」へのおすすめの本を紹介します。
本を読んだなかで、学んだことや「やってみたい!」と感じたことを、1つでも行動に移すことで、確実に自分の世界が広がっていきます。
こちらの本を読むことで得られることと、行動に移したい内容もあわせてご紹介します。
禅、シンプル生活のすすめ
一日ひとつ、すぐにできる”心の洗い方”
著者 枡野 俊明(ますの しゅんみょう)
発行日 2009年7月10日
こんな方におすすめ!
・毎日いそがしくて気持ちに余裕がない
・周りに合わせてしまい、もやもやすることが多い
・いやなことがあると、そのことばかり考えてしまう
・自分らしさが分からない
どんな内容がかいてある?
仕事をしていて収入はあるし、生活には困ってはいない。
友だちや家族もいて、孤独なわけではない。
けれど、なんだか「生きにくい」。
お寺の住職である枡野さんが、そんな「生きにくい」悩みがふっと消える思考のヒントを分かりやすく4つのテーマに分けて紹介してくれる1冊です。
- 「習慣」をちょっと変えてみる
- ものの「見方」を変えてみる
- 人との「関わり方」を変えてみる
- 「今」「この瞬間」を変えてみる
見開きで1つのテーマに沿って書いてあるので、時間がない中でも読み進められるところがおすすめです。
この本を読むことで分かること
ものの命を使い切ることが大切
ものをたくさん持つことが自由ではない
小さい頃は筆記用具など、たくさんの種類を持っていることで「こんなにたくさんあるの、すごい!」と誇らしい気持ちになっていました。
純粋に所有欲を満たしていた子ども時代から、段々思春期に入っていくと、「たくさん持っていることがステータス」という見栄が出てくるようになりました。
その頃は夢中で楽しかったですが、次から次へと変化していく流行に乗り遅れないように、たくさんのものを買っていました。
でも振り返ってみると、「なんで買ったのだろう‥」と感じるものも多く、他人軸で選んだものは満足度が低いことを感じるようになりました。
今、たくさんのものを手放してきた中で「見栄」とも少しずつ距離を置けるようになってきたように思います。
人に認められなくてもいい、自分のこころが心地よいことを大切にしていきたい、とありのままの自分を受け入れることができる瞬間が増えてきました。
ものをたくさん持たないということは、「こうあるべき」というもの(考え方)を手放すこと。そうすることで「自由」に繋がるのかなと感じました。
ものごとは「変わるもの」だと思う
この世の物事が常に変わらないものだと考えているところから、迷いや苦しみは始まる
変わらないことを無意識に期待することで、思い通りにならなかったときに裏切られたと感じてしまう。それが悲しみや悩みに繋がるという内容に大きく頷きました。
前まで推していたアニメ‥今も好きだけれど、毎週グッズを買っていたほどの熱量が今はない‥。私ってずっと同じものを好きでいることが出来ないタイプなのかな‥。(周りのファンの方と好きの度合いを比べる日々‥)
前まで推していたアニメ‥今はグッズを買うことはないけれど、いつ見てもこのキャラクター推せるな‥すご‥ありがた‥この子の過去編のアニメもっかいみるか‥(自分が好きならそれでいい!と思えるようになりました!)
季節が移ろいゆくように、物事に対する考え方も変わっていくことを心の深い部分で納得できてから、「あの時はこう感じたけれど、今はこう感じるようになったんだ」と自分の気持ちの移ろいに気付けることができるようになりました。
この本を読んで行動に移したいと思った内容
息をゆっくりと吐いてみる
呼吸を変えれば心も変わる
気持ちに余裕がない時、気付かないうちに浅い呼吸になっていました。
鼻からゆっくり息を吸い、口から細く長く息を吐く。
「そうだった。自分のままでいいんだ」と落ち着いた気持ちになり、周りの環境に対して感謝の気持ちを感じました。
呼吸しただけでこんなに心が落ち着くなんて!
気持ちに余裕がないときこそ、自分らしさを取り戻せる呼吸を意識していきたいと思います。
今日できることは今日やる
行解相応ーぎょうげそうおうー
「自分でできることをやっておく」ということ
生と死は一体のもの。始まりがあれば終わりがある。
終わりのときには「いい人生だった!」と思いたいものです。
相手の心や社会情勢など、自分以外のことで頭を悩ませるということは、コントロールできないことにやきもきすることになってしまいます。
人の気持ちを変えるより、自分が変わる方が早い
周りのコントロールできないことではなく、自分でできること(コントロールできること)を、1つずつやっていくことを大切にしていきたいと思える言葉でした。
起こっていないことで悩まない
ーー禅宗の初祖と弟子の会話
弟子「私は不安で仕方がないんです」
初祖「そうか。では、その不安を目の前に並べて見せてくれ。ここに出してくれたのなら、その不安を私が取り除いてあげよう。」
この話を見たとき、「不安とは実態のないもの」だと気付かされました。
実態がないものを恐れ、それに執着すること。それがいかに意味のないことか。
心配性な私は「こうなったらどうしよう‥」と起こりうる最悪の事態を考えてしまいます。
でも、実際にやってみたらそこまで不安に思うこともなかったと思えることも多いもの。
不安で仕方なくなった時には「どこにある?」「それは触れるもの?」「実際に目に見えるもの?」と問いかけて、今できる行動をしていきたいと感じました。
今回は、書籍「禅、シンプル生活のすすめ」のご紹介でした。
禅というとあまり馴染みのないもので、人生の中でなかなか触れる機会がないものだと思っていました。
しかし、思い悩むことが多かった時、この本に出会って心が軽くなりました。実は、私たちの暮らしのヒントがたくさんあるものだと気付きました。
・足るを知る(今あるものを知ることで心が豊かになる)
・ものごとに執着しないことで自由になる
禅の考え方を知ることで、心も暮らしもより身軽になっていくのではないか、と感じることができました。
心のもやもやを解決する方法も多く載っているので、「なんだか生きにくいな」と感じるときに読むとヒントが見つかるかもしれません。
書籍の内容が気になっていた方の、少しでも参考になる内容があればとても嬉しいです。