
月に平均10冊以上の本を読む筆者が「身軽に暮らしたい方」へのおすすめの本を紹介します。
本を読んだなかで、学んだことや「やってみたい!」と感じたことを、1つでも行動に移すことで、確実に自分の世界が広がっていきます。
こちらの本を読むことで得られることと、行動に移したい内容もあわせてご紹介します。
繊細ミニマリストのゆるっと気持ちいい暮らし
片付け・部屋づくりから一人時間の過ごし方まで
著者 LuLu
発行日 2022年2月28日
こんな方におすすめ!
・なんとなく生きづらさを感じている
・小さなことに刺激を受けすぎて疲労してしまう
・頑張りすぎてしまう
どんな内容がかいてある?
繊細気質を持ちながら、ミニマリズムを通して心地よい暮らしを提案しているLuLuさんが、「生きづらさ」を減らして心穏やかに過ごせるヒントを5つの章に分けて紹介しています。
- 繊細タイプのための「シンプルライフ」の基本
- ほっと安心できる「部屋」のつくり方
- ストレスがなくなる「生活習慣」の作り方
- ミニマルな「人間関係」の築き方
- 「一人時間」の過ごし方
「周りの声がとても気になる」「みんなと同じことをしているはずなのに、すごく疲れてしまう」感受性が高い故に、色々な刺激を受けやすい繊細タイプさん。
私自身、同じように感じることが多く「分かる!!」と思わず声に出してしまったほどです。
視覚的にスッキリして心を穏やかにする片づけ方法から、疲れすぎないようにする人間関係のコツを、LuLuさんの実体験と共に紹介した一冊です。

「自分を変えなきゃ」と苦しい思いをしている方に、「そのままのあなたでいいんだよ」と優しく語りかけてくれる内容が詰まっています。
この本を読むことで分かること
最小限のエネルギーで生活を整えるコツ
わたしが朝や夜の時間帯にルーティンを取り入れている最大の理由は「最小限のエネルギーで生活を整えることができるから」
引用元:P114 「朝と夜のルーティン」であれこれ考える手間を減らす
やるべきこと、やった方がよいことを行う時、ルーティンの中に組み込むとハードルが低くなるということでした。
例えば「読書する」と決めた時、ルーティン版と非ルーティン版ではこのような違いがあります。
<ルーティン版:帰りの電車で本を読む(15分)>
寝る前になったら歯を磨くと同じように、「電車に乗ったら」本を読む。
週5日勤務の場合、「電車に乗ったら」の条件を最低5日は満たすことが出来るので、1週間あたり最低でも1時間以上は読書ができる計算になる。
<非ルーティン版:夕食を食べたら本を読む(?分)>
夕食を食べ終えるのは18時かもしれないし、19時かもしれない。
面白い動画があったら20時になるかもしれない。
1週間のうち、読書ができるかどうかは「やる気」次第となる。
「この条件がそろったら〇〇をする」と決まっていると、やる気を出さなくても条件反射でできる習慣が増えていきます。
逆に「いつ」「どこで」「どんな時に」「どれくらい」「何をする」ということが決まっていないと、見通しが持てないため「やる気」よりも「不安」を感じやすくなってしまいます。
繊細気質を持っていると、些細な事に大きな刺激を受けてエネルギーを消耗しやすい、と著者は語ります。
「ここぞ!」というときに大切なエネルギーを使っていけるよう、ルーティン化でエネルギーを温存していきましょう!
土台部分に力を入れると、ストレスやものが減る
メイクで隠すのではなく、土台である肌を綺麗にする努力をする。
こうして「土台部分」の完成度を高めることで、そこに関連するあらゆる要素の手間や労力を大幅にカットできます。引用元:P130 「土台部分」を整えて「隠す手間」をカットする
例えば「体の健康」を土台部分に設定し、完成度を高めるとこんなメリットがあります。
<体の健康の土台を高める行動>
・定期的に運動する
・糖分を控え、野菜などの栄養を積極的に取る
・疲れたら意識的に休む
<体の健康の土台を高めるメリット>
・病気にかかりにくくなり、長生きに繋がる
・体調の変化に気付きやすくなる
・医療費が低くなり、節約になる
逆に、土台部分ではなく「とりあえず今がよければいい」を習慣化すると、将来的にどんなことが予想されます。
<とりあえず今がよければいい習慣>
・睡眠不足だからエナジードリンクを大量に飲んで覚醒させる
・食べたいから毎日たくさんお菓子を食べる
・少し体調が悪いけれど、無理して働いて稼ぐ
<将来的に予想されること>
・体重が増え、病気にかかりやすくなる
・一時的にお金が稼げるけれど、精神的につらくなる
・通院や浪費が増えて、お金が減っていく
定期的な運動や、野菜を積極的に取ることは、人によってはハードルが高いと感じるかもしれません。
でも、トータルで見ると「元気に過ごせる」「寿命がのびやすくなる」「節約になる」といったメリットがあると思うと、頑張れる気がしてきませんか?
逆に「とりあえず今がよければいい」で続けていると、将来的にはデメリットが大きそうです。
メリット、デメリットを感じた上で、自分ができる範囲で「土台部分の完成度の向上」を目指していきたいと思いました。
この本を読んで行動に移したいと思った内容
選択疲れをなくすために「定数」を決める
あらかじめ「何をどれくらい持つ」ということを決めておくと、買いものや片づけのときに悩むストレスを大幅に減らすことができるのです。
引用元:P105 選択疲れがなくなるアイテム別ベストな定数
「ルールを曖昧にすると、つい都合がよい方向に考えてしまうことが多くなる」とのこと。
確かに、可愛いお洋服を見るとたくさん服があっても「1枚くらい増えてもいいかな!」と買ってしまうことがありました。

それが積み重なると、手に負えない量になっていたりもしますよね‥!
そこで本書でおすすめしているのは「定数」を決めることです。
例
・バッグ:3つ
・コスメ:1用途1つずつ など
今必要な定数(=ものの定員)が決まっていると、持ち物の管理が楽になり、買い物でも「本当に必要なのか」を冷静に判断できそうだと感じました。
・定数を考えてみる!(見直しつつ適正量を知っていく!)
・トップス:4~5枚
・ボトムス:4枚
・アウター:4枚(カーディガン含む)
・レギンス:4枚
・靴下:5足
・靴:3足(ランニングシューズ・フォーマル・ブーツ)
・鞄:3つ
冬用タイツをたくさん持っているのですが、レギンスが4枚(薄め2枚・真冬用2枚)あれば、乗り越えられそうな気がしてきました。
定数の中で暮らしてみて、過不足を肌で体感していきたいと思います。
「めんどくさいセンサー」で生活を前向きに改善する
「面倒くさいな」という感情のセンサーが反応したら、そのたびに「どうしたら面倒くさくなくなるか」ということを考えてみると、突破口が見えてくるかもしれません。
引用元:P95 「面倒くさい」にとことん向き合って生まれたマイルール
「めんどくさい」は自分にとってハードルが高い行動である可能性が大きいです。
「やった方がいいのは分かるけれど、腰が重くて動かない!」という場合、いかに手間をかけずにやるかを考えてみることが大切とのことです。
例えば、本書では「めんどくさい!」にこんな対応をしているようです。
・洗濯物をたたむの、めんどくさい!
→ハンガー収納にしよう!
・夕食後の洗い物、めんどくさい!
→疲れた時限定で、使い捨てのはしやスプーンを使おう!
家事や仕事など、必ずやるべきことはありますが、少しでもめんどくさい時間を減らしたり、なくしたりする方法を前向きに考えていきたいと思える一節でした。
・「めんどくさい!」をやる時間を減らすためにはどうするか考えてみる
→シンクに鍋やフライパンがあると途端にめんどくさくなる
→シンクには置かないようにする
→なるべく収納外に出さず、引き出しにしまうようにする
→複雑な形状ではなく、平面のもの(掃除しやすいもの)を選ぶようにする
今回は、書籍「繊細ミニマリストのゆるっと気持ちいい暮らし」のご紹介でした。
音や光に過敏なときがある、自分の言ったことが相手の心を傷つけていないか心配で眠れない、といった「繊細な気質」は同じ感覚を持っていない相手にはどうしても理解されにくいですよね。
だからこそ、LuLuさんの発信で「分かる!」「私だけじゃなかったんだ!」という多くの共感を得られたのではないかと感じました。
かくいう私も「そんなに気にしなくても大丈夫だよ!」と言われるほど、色々なことを想像して1人心配になりやすいタイプですが、ミニマリズムに出会ってから自分らしく生きれる感覚を感じられるようになりました。
自分らしく生きたいと感じている方、自分の心との向き合い方を知りたいという方におすすめの一冊です。
書籍の内容が気になっていた方の、少しでも参考になる内容があればとても嬉しいです。