月に平均10冊以上の本を読む筆者が「身軽に暮らしたい方」へのおすすめの本を紹介します。
本を読んだなかで、学んだことや「やってみたい!」と感じたことを、1つでも行動に移すことで、確実に自分の世界が広がっていきます。
こちらの本を読むことで気持ちを揺さぶられた内容(学び・感動・高揚感など)、行動に移したい内容もご紹介していきたいと思います。
おかたづけ育、はじめました
OURHOME 子どもと一緒にたのしく
著者 OURHOME 整理収納アドバイザー Emi
発行日 2015年3月3日
こんな方におすすめ!
・子どもに片づけをしてほしいけど、どうしたらいいか分からない
・すっきりした空間で暮らしたい
・子どもの成長を自然な形でサポートしたい
どんな内容がかいてある?
「家族のシアワセは暮らしの基本となる『家』から」をコンセプトに、出来るだけ少ない手間で、家族みんなが使いやすい家づくりを目指すEmiさん。
夫婦共働きで双子のお子さんと暮らす中で、忙しい中でも自然な形で「自分でできた!」が増えるような収納術や考え方を4つのテーマに分けて紹介しています。
- 子どもが自分でできるよ!わが家のいちにち
- 自然にやりたくなる仕組みを考えました!わが家のスペースのつくりかた
- 悩みはみんな一緒だね!みんなの質問Q&A
- もっと!子どもと「おかたづけ」を楽しむアイデア15
年齢別に分けて、実際の収納例が写真付きで紹介されているので、イメージがしやすく、すぐに実践できる内容が多いのが印象的的でした。
「子どもの気持ちを大切にしながら、成長をサポートしていきたい」と思っている保護者の方や教育・保育施設の先生におすすめの一冊です。
この本を読むことで分かること
分かりやすい「1ジャンル1ボックス収納」
ぬいぐるみ、おままごと、つみき、ブロック‥色々な種類のおもちゃを1つの箱に収納すると、何が入っているか分かりづらいブラックボックスが出来上がります。
そこでEmiさんがおすすめしていたのは「1ジャンル1ボックス」のおもちゃ収納。ぬいぐるみはぬいぐるみ、つみきはつみき、というようにジャンルごとに分けるのがおすすめということでした。
「1ジャンル1ボックス」のおもちゃ収納のメリット
・どこにでも持ち運べる
・子どもが見つけやすく、しまいやすい引用元:P58 「1ジャンル1ボックス」のおもちゃ収納
リビングや寝室など、好きな場所に箱ごと持っていくことが出来るようになり、遊びの自由度が広がります。
また、ジャンルごとに分かれていることで、1ジャンルあたりの「おもちゃの量」が少なくなり、使いたいものを見つけやすくなります。
扉付きや引き出し式だと小さい子には難しいので、1アクションで取れるようにオープンボックスの棚をつかうのがおすすめです。
解決策を家族みんなで考える
家族が暮らす家だから、ルールはママひとりじゃなく、家族みんなでルールをつくっていこう!というスタイルです。
引用元:P64 家族会議report1
- 脱いだ靴下などが床に置いてあってモヤモヤ!
- テーブルでお絵描きをしていた双子の子どもたち、けんかが勃発!
家族に理由を聞いてみると、「洗濯かごが小さすぎて入れたつもりなのに入ってなかった!」「お絵描きしてたらはみ出してきたの!」とそれぞれ理由があることがわかりました。
家族も抱えているモヤモヤ‥どうしたら解決できるか、家族で話し合ってアイデアを出し、まずは仮置きでものを置いてみることにしたそうです。
- 「洗濯かごが小さすぎて入れたつもりなのに入ってなかった!」→大きめの洗濯かごを設置してみたら、ストレスなく入れられるようになった!
- 「お絵描きしてたらはみ出してきたの!」→一人一人のテーブルを設置してみたら自分のスペースが確保された!
家にあるもので「仮置き」をして、確実に使えることが分かってから買うことで収納アイテムの失敗を減らせることを感じました。
「みんなで暮らす家だから」という視点で、モヤモヤの解決会議をすることで暮らしの快適化・家族間の信頼関係構築にも繋がるのが良いと思いました。
この本を読んで行動に移したいと思った内容
「アイコンラベル」を簡単に作る方法
エクセルソフトで「図形」を組み合わせることで、簡単にアイコンラベルが作れます!
引用元:P80 子どもがひと目でわかるアイコンラベルのつくりかた
アイコンラベルとは、ボックスになにが入っているか分かりやすくするラベリングのことです。
着替えの練習などができる年齢になったら、ズボンやトップスなど、自分で出し入れできるボックスや棚を用意するご家庭も多いのではないでしょうか。絵が描いてあると大人も子どもも視覚的に分かりやすくなり、ものの出し入れがスムーズになります。
アイコンラベルを作るには「自分で描く」「フリー素材などを使う」しか思い浮かばなかったのですが、エクセルで作れることには目からうろこでした。
1 Excelを開き、挿入タブの「図形」で楕円形を選択する
2 図形「楕円形」を選び、良い感じに くまの形を作る
3 Ctrlキーを押しながら全ての図形を選択し、図形の書式設定で塗りつぶしや枠線の色を変える
4 図形のテキストボックスに「ぬいぐるみ」と入れて、印刷!
図形を挿入することが出来るツールであれば、自分の使い慣れたもので簡単に作れると感じました。(Word、PowerPoint、Canvaなど)
いつでも自由が利く収納を意識する
年齢に応じておもちゃが変化していく中で、〇〇専用のカゴなどの「それしか使えない専用の家具」を購入するのはもったいないですよね。
最初に購入した家具を、成長にあわせて長い間使い回すことができたら無駄がなく、子どもたちにも工夫する姿を見せることができるのでは、と考えています。引用元:P43 スペースづくりのルール3 いつでも自由が利く収納に
本書では、乳児期から幼児期までのおもちゃや絵本の「収納例」を写真付きで分かりやすく紹介されています。その時にしか使えない家具ではなく、なるべく汎用性が高い家具選びをされているのが印象的でした。
例えばオープンボックス1つにとっても、様々な用途で、その時にあった最適な使い方をされていて「ものが生きている!」と心躍りました。数年間、多岐にわたって使えるアイテムは節約にも繋がると感じます。
今回は、書籍「おかたづけ育、はじめました」のご紹介でした。
子どもの成長を考えたとき、親が全てやってあげることが子どものためになるのではなく、「自分で考えて自分のことができる」ことが、これから生きていく上で本当に必要なこと。
子ども自身が無理なく「自分でできた!」という経験ができるようにサポートしていく方法をたくさん学べた一冊でした。
気になっていた方の、少しでも参考になる内容があればとても嬉しいです。