月に平均10冊以上の本を読む筆者が「身軽に暮らしたい方」へのおすすめの本を紹介します。
本を読んだなかで、学んだことや「やってみたい!」と感じたことを、1つでも行動に移すことで、確実に自分の世界が広がっていきます。
こちらの本を読むことで気持ちを揺さぶられた内容(学び・感動・高揚感など)、行動に移したい内容もご紹介していきたいと思います。
サステイナブルに暮らしたい
地球とつながる自由な生き方
著者 服部雄一郎・服部麻子
発行日 2021年12月19日
サステナブルとは?
「持続可能な」という意味を持ち、事前資源の枯渇や地球環境の崩壊を招かず、長期的に持続できるような暮らしや社会のありかたを意味します。引用元:P18 サステイナブルに暮らす10のトピックス
こんな方におすすめ!
・地球、環境、自然に優しい暮らしをしたい
・少ないもので暮らすヒントがほしい
・「常識」とはなにか疑問を感じている
どんな内容がかいてある?
高知県の広大な自然に魅力を感じ、サステナブルな暮らしを模索している服部さん夫婦。
環境に配慮した「ゼロウェイスト」や「プラスチックフリー」の実践的な取り組みを9つのテーマに分けて紹介しています。
麻子さんと雄一郎さんの暮らしのエッセイを読み進めていくうちに、2人の人柄が分かってくるところが面白いです。
忙しなく過ぎていく日々の中で、肩の力を抜いて立ち止まり「足るを知る、そして今あるものに感謝したくなる気持ち」になれる一冊です。
この本を読むことで分かること
買い物の基準を決めて、環境問題を意識することが大切
<買い物の基準>
・本当に必要かどうか
・安すぎるものは避ける
・応援したいお店や会社から買う
・修理できるものかどうか引用元:P90 買い物の基準 麻子さん
安すぎるものは、過酷な労働環境や環境汚染など「見えない背景」がある可能性があるという内容を読んで、今まで考えたことがない社会の背景に思いをはせました。
今まで「なんとなく」で買っていたものが多かったことを感じました。
環境・社会問題に取り組んでいるところの商品を「選んで」買うことで、その取り組みを応援したり、その取り組みを継続する一助にもなることに大きな感銘を受けました。
また、壊れたら捨てるという考えがありましたが、修理できるところを探せばものの命が生き返ることにハッとしました。
ペンなら中身のインクだけ取り換えて使う、タオルを使い古したら掃除に使う、というように繰り返し使えるもの選びをしていきたいと感じました。
クリエイティブなお金の使い方をする
大切なのは「私に与えられたお金(=力)をどんな風に社会に手渡していくか」ということ。
たとえば、「量販店で安く大量に買う」よりも「本当に必要なものを選んで、信頼できるお金や手渡す」方が、お金が「生きる」と思うのです。引用元:P150 クリエイティブなお金の使い方 麻子さん
「この人ならきっといい形で使ってくれる」と感じる人にお金を渡す。
そんなお金の使い方が出来たら満足感も高く、必要なものを吟味して買うことに繋がるので財布のひもも固くなると感じました。
「やってみたい」「観てみたい」「感じてみたい」ということにお金を使うこと自体がクリエイティブだと、著者の麻子さんは言っています。
「なにかを生み出す」だけが創造ではない。
焦らなくても自分の心に従って感じることでなにかを生み出す力が自然と湧いてくる。それが結果的にクリエイティブな暮らしに繋がることを感じさせてくれる一説でした。
色々なシェアの形を楽しむ
「もののシェア」「情報のシェア」「人脈のシェア」‥その小さなアクションの先には、出会いや循環思いがけない形で展開していく。
引用元:P211 シェアすることの可能性 麻子さん
「情報のシェア」は「この本面白かったですよ!」など、ただ伝えるだけ。
誰かがいいと感じたことはそれ自体が貴重で、自分の情報が加わると唯一無二の情報になっていきます。
「人脈のシェア」は、人と人をつなぐこと。
大事にしている洋服に穴が開いてしまった人に、裁縫が得意な友人を紹介するなど、「その人の得意」と「困っている人」の架け橋になることで繋がりも広がります。
得意を活かした暮らし、想像しただけで心が躍ってきます。
この本を読んで行動に移したいと思った内容
脱プラスチックを考える
脱スポンジにおすすめなのが「びわこふきん(コットン100%)」
→洗剤を使わずお湯だけで食器が洗える
→油汚れが気になる場合は重曹やせっけんをつけたり、野菜のゆで汁が効果的引用元:P52 脱スポンジの食器洗い 雄一郎さん
地域によっては下水道の整備が徹底されていないこともあり、洗剤などの汚染物質が薄められず、そのまま川や海に流れてしまうこともあるそうです。
また、下水道が整備されていても、綺麗な水にするためには多くのエネルギーが必要になることを知りました。
プラスチックは自然に分解されないため、一度海に流れだしたら残り続けてしまう問題も、暮らしを見直すきっかけになると感じました。
自分でできそうなゼロウェイストに取り組む
・減らす
・もらう
・中古で買う
・ごみが出にくいものを選ぶ
・効率がいいものを選ぶ引用元:P98 電化製品もできるだけ 雄一郎さん
具体的な例には「過剰包装の商品は買わない(減らす)」「通販の緩衝材は断る(減らす)」「省エネ製品を選ぶ(効率がいいものを選ぶ)」などが紹介されていました。
暮らしやすさも確保しつつ、少しでもできることを意識することが大切だと感じました。
無料だからと無意識にもらっているもの、固定概念で買っているものも、「本当に必要なのかな?」と考えてみるとものとの向き合い方も変わってくると思った内容でした。
今回は、書籍「サステイナブルに暮らしたい」のご紹介でした。
著者 服部さん夫婦の「決して完成形ではない今(出版時点)の暮らし」という説明とともに様々な取り組みが紹介されていました。
「これ!という正解はないし、これからも色々な工夫を楽しみながら暮らしていきたい」という思いから、「サステイナブルな暮らし方(完成形)」ではなく「サステイナブルに暮らしたい(希望形)」というタイトルにされたのかな、と思いをはせました。
気になっていた方の、少しでも参考になる内容があればとても嬉しいです。